PC
コンピューターに触れたのは20年ほど前だと思う。同僚から「Lotusの無料講習がある」と言われてでかけた。結論から言うと、インストラクターが下手過ぎ、何もわからなかった。「a1のセルに6と打ってください、b1のセルに2と打ってください、c1のセルに=a1+b1と打ってください、はい、できたでしょ?」という調子。何ができたの?(周りはaはどこ?bはどこ?)。職場に帰って同僚に話したら30秒で理解できた。2時間もかけて講習をうけたのに。その後は「合計」と「平均」の出し方を覚えた。今と違って全部手入力だが、英語なので簡単。ワープロとしては「一太郎」を使っていた。
そのうちwindowsになった。スクリーンに絵が出てくるだけで、逆に全然分からなくなった。暫く使わないでいた。試験問題はもっぱら自宅のワープロ機を使っていたが、それも壊れ、そのうち学校のPCには「一太郎」も「Lotus」も無くなり、しかたないのでWordやExcelを使いだした...。PCを買ったのは2002年だと思う。Internetで検索するようになり、かなりPCも使えるようになった。お世話になったサイトは「
初心者のためのoffice講座」 「
インストラクターのネタ帳」など。
さて、職場にPCは絶対やらない、という人がいた。学年会で、学年の成績処理をPCでやろう、という案が賛成7:反対1で決まらなかったという。個々に処理することになって、7人はPCを使った。プログラムを一人が作って他はただ数字を入力するだけでできあがる。そのうち反対した一人もどういうわけかやることにしたらしい。FDをもらった。PCのFDアイコンをクリック、「何も出てこないじゃないか」と呟いていた。(気難しいところのある人なので、私は知らんふり)。プログラム製作者がやってきて、「FDを差し込みましたか?」「いや」(ここまでは私は笑わないよ)
「先に挿入してください」「なんだ!融通がきかないな!」(笑わないでいるのが苦しい~!)
後日、勤務時間が終了して一時間後、PTAの会合があった。暇つぶしに、その先生、PCの将棋で遊んでいる。ところがウィンドウが下がって、自分の駒が見えにくい。スクリーンを上から覗きこんでいた。(一瞬迷ったけど、マウスでもちあげてあげました。親切でしょ?)
クラスの成績処理はこんな風に誰かがプログラムし、他の担任は何も知らなくてもただ数字を打ちこむだけでなんとかなっていた。ある先生曰く、「ここの学校で3サイクル担任したが、最初はlotus、次はExcel、3回目は『桐』をやりました。桐が一番わからない。」桐のプログラム製作者に言わせると、「覚えてもらうために、自分でメニューをいくつかクリックしなければいけなくしてある」(^^;
異動して進路部をやるようになって、PCは必須なのだが、windows95とwindows98のパソコンしかなかった。windows3.1?も埃をかぶってあったけどね。ハローワークから求人票のページのパスワードを聞いて、開いてみたら何も出てこない。PDFファイルでPCにインストールされているacrobat readerのバージョンが古いからだ。バージョンアップしようとしたら、98はv5までしか対応していないとわかった。管理職に言っても、PC音痴だから、「ふ~ん」で終わりだし、予算は前年度に立ててしまってるし、一体誰に言ったらいいんだ?という状態だった。一年も終わるころ、やっとXPを一台買ってもらえた。それでも足りなくて、事務室に相談に行ったら、「副校長が前にもっていて、あとから副校長用としてPCが配布されたから二台もっているんだよね。それを使ったらどうだろう?」という話で、かけあった。XPが机の引き出しにしまってあった。カチンときたね。使ってないならすぐにでも貰えるかと思ったが、ぐずぐずしている。その理由はデスクトップのアイコンを消せないから。「これ、どうするんだろう?」「要らないなら、私が消します、いいんですか?」とマウスで囲んでゴミ箱へ。「早くください」と催促。授業が終わって、帰ってきたら、ノートパソコンがだるまのように私の机上にあった。マウスも電源コードもない。またかけあったら、出てきた。多分、私は冷たくぷんぷんしていたと思う。おっとりした人で気づかないんだよね。ある先生が「PCが使えないやつに限って都から配布されてるな」と言ってたがその通り。
その後、PCは職員一人一台で配布されるようになった筈です。配布されて困る人も出てくるでしょうがね、無用の長物となって。いずれはそういう教員も淘汰されていなくなるでしょう。